似合うヘアカラーの話〜その参
ブリーチとは…。
カラーリストの川口です。
自分の得意技の1つはブリーチオンカラーです。
粉末状の1剤と、クリーム状の2剤をまぜるとブリーチはできます。
髪の毛は明るくしていくと
黒毛(地毛)→焦げ茶→茶→明るい茶色(オレンジっぽい)→かなり明るい(黄色っぽい)
というふうに変化しますが,ブリーチは通常のカラー剤では表現できない「かなり明るい」という明度まで、短時間で明るくする事ができます。
下の図がその変化を表したものになります。
この13〜15という明度にするには、ブリーチが必要になります。
近年、SNSでもよく目にするグレージュやブルージュ、外人風ブロンドヘアはこのあたりまで明るくする事で、色を出しやすくなります。
逆に言ってしまうと、
ここまで明るくしないと出せない色であるというのは言うまでもないですが。
このように一度ブリーチをし、髪の毛に透明感を作りそしてカラーをオンする事で、
通常のアルカリカラーでは表現する事のできない、色味を出す事ができます。
もちろんブリーチする事で、髪の毛へのダメージは避けられません。
ここで長年ブリーチをしてきた自分のブリーチへのコダワリをお伝えします。
ブリーチを行うときに自分が気をつけている事
1. 髪の毛を「見て」「触って」、ダメージの状態をしっかりと把握します。
新生部(黒い地毛の部分)と既染部(既にカラーされている、もしくはブリーチされている部分)をキレイに塗り分ける事で、ダメージを最小限に抑えます。
2. ブリーチするときは時間が勝負です。
DADAでは塗布するときは2人で塗布し、塗布する時間にできるだけ差ができないようにします。
あとは放置時間です。出したい色に合わせ、色を見極め時間を管理します。
3. ブリーチ剤のパワーをコントロールします。
薬剤の必要最低限でのパワーをコントロールし、塗布していきます。
最近はケアブリーチを呼ばれていますが,プレックス系で処理する事で仕上りの手触りの良さと髪の毛のへの負担を軽減していきます。
これらの事は当然のことなのですが、
経験をもとに得られた知識と技術がとても重要になります。
肌への刺激が心配というお客様もいらっしゃいます。
「ブリーチって、しみますよね?」
「昔、ブリーチしたら頭皮の皮がむけた事があります。」
このような声はこれまでも多く聞きました。
ですが…
心配いりません。
どうするか、
それは、
もちろん頭皮にはプロテクトオイルを塗布し、
頭皮につかないように塗布すれば良いのです。
「なんだ、そんな事、誰でもわかるよ!」
と思った方もいると思います。
ですが、これはプロにしかわからない難しさがあるのです!
アルミホイルやペーパー、コットンを使用するという方法もあります。
とにかく頭皮につかないようにするという方法はありますのでご心配なく。
カラーリストとしてブリーチするという事に、
髪の毛への負担を懸念する事は、これから先もつきまとう試練みたいなものと思っております。
ですが,ブリーチする事で出せる色がある事にカラーリストとしてはとても毎度ワクワクしております。
そのワクワクはお客様のライフスタイルを、いつもと違った気持ちにさせる事ができると思っています。
ここまで言うと、この人はブリーチ大好きなのかと思われますが,普通のヘアカラーも大好きです。
ただブリーチは、イメージチェンジさせる一つの手段という事です。
興味ある方はお試しください。
次の記事では
ブリーチするとこんなカラーができる!
という事を書いていきます。
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