ブラックカラーについて述べておきたいこと
カラーリストの川口です。
まだハイライトは入っています。
あのブログ「気分を変えたいときに、色を変えてみる。」を見て、
「ハイライト、ハイライト」と言ってくれるお客様は後を立ちません。
というのはウソです。
今日は「黒くするとは…」 についてです。
「黒くしたいです」
まずはお客様にこのように言われます。
黒くするお客様にはいろいろな背景を想像します。
・ブラウンを楽しみ、気分的に黒くしてみたい人
・黒が好きで、黒くする人
・カラーするなら、黒か金髪のどちらかというファッションにコダワリを持っている人
・これから就活する人
・子供の入試の面接のあるママさん・白髪を染めたくて黒色でいい人
様々なシチュエーションに合わせた、黒があるように感じます。
カラーリスト的に、それぞれのシチュエーションに合わせた、薬剤の選定とカラー剤のミックスがあります。
黒さの度合い、薬剤の特性、これらの要素と、褪色してきたときの状態を想像し薬剤を選択します。
表にまとめてみました。
※あくまでこれまでの経験をもとに、DADA CuBiCカラーリストで話した上でのまとめになります。あしからず。
カラーリスト的な話は,
どれくらい色持ちを良くしたいか。
ずっと黒が良いですか?
いずれ、明るくしますか?
地毛の黒にしていきたいですか?
黒っぽく見せるダークブラウンくらいがいいですか?
たとえば
就活のために半年くらいは黒でいないといけない大学生の場合
これまでは明るめにカラーをしていた。
いよいよ就活目前で黒くしないといけない。
周りの友達も続々と黒くなっている
こういう場合は…
根元(伸びてきている髪の毛)は染めないで、微アルカリカラーで毛先の明るい部分のみ地毛の色にしていきます。アルカリを抑えているのでダメージもほとんどありません。すぐに明るくとなるとなりづらいですが,就活が終ってから優しくブリーチすればまた明るいカラーを楽しめます。
黒髪で良いんだけど、白髪だけが気になる40代の場合
明るくしたくはない。
ただ白髪だけが気になる。
黒が一番、しっくりくる。
こういう場合は…
酸性酸化染毛剤を使用しカラーしていきます。1ヶ月、2ヶ月ち時間が立っても地毛が茶色くなってくる事はありません。もし仕上がりが黒いと感じるのであれば,ホイルワークで地毛を広い少しだけ地毛の明るさを残すというやり方もできます。
白髪の量によっては、白髪だけひろって酸性酸化染毛剤で染めるという方法でもok。
この辺の塩梅は、カラーリストにご相談ください。
カラー剤のアレルギーが気になる、もしくはカラー剤で肌が荒れてしまうという方の場合
とにかく白髪が気になる。
染めたいけど、前にかゆみ、痛み、かさぶたができてカラー剤でそめる事ができない。
こういう場合は…
肌荒れをしてしまう原因は、カラー剤に含まれるジアミンという成分のせいです。肌につけないで塗布するという事はできますが,ジアミンで荒れてしまう人にとっては、少し危険な事になります。やめたいところです。
ナノで,この場合は酸性カラーであるマニキュアでのアプローチ。マニキュアは頭皮につけずに塗布します。地毛が良くも悪くも明るく染まらないので、出したい色の幅は狭いですが,痛みが少なくツヤ感がでるというのはマニキュアのメリットです。
もう一つ考えられるのは
ヘナ という選択です。100%植物性なのでカラー剤でのアレルギーはないです。
カラー剤程のしっかりとした染まりは期待できませんが,植物で白髪を染めるという意味では安心感はあります。
などなど、どうしたいかによってどの薬剤を使うか、どういうミックスにするかを考えます。
もし落ちずらい黒にしてしまうと、あとあと明るくしたくなった場合自分が困るという事になるのです。
もちろん色素を取り除く、「脱染」をしていきますが。
さてつらつらと書きましたが、みなさんが黒くしたいシチュエーションはどれでしょうか?
薬剤の種類を多く揃えているからこそ、様々なシチュエーションに対応できます。
いろいろ相談しながら、やっていきましょう1!
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